【SRS130レースレポ】DAY2 大槌町から鵜住居へ。美女と野獣たち、いやオッサンたち?いやスーパーランナーだったよ!

SRS(ステージレース三陸)
山マッサン
山マッサン

SRSも2日目となり100kmを越えました、今日はきつかった時間も長かった昨日の旅とは打って変わって男子ペアのお二人や女子トップの花さんたちと途中から道のりを共にして本当に楽しい1日になりました!

では2日目のレポ行ってみよう!

前半:コース最高点の鯨山へ

スタート前、昨日総合トップのフィエルド花さん、脚が長い!!(まっさん比2倍くらい違う。)花さんは元プロのバレリーナとの話を聞いて「なぜプロのバレリーナの方がトレイルランを?」と思っていましたが、走りながら色々聞くとお父さんがアドベンチャーレーサー、お母さんもULTRA-TRAIL Mt.FUJIがまだ山岳コースだった頃になんと28時間で走られて、女子ひと桁順位のスーパーランナー!走るべくしてトレイルの世界へ、走り出してからはフル2戦目で3時間10分代、ULTRA-TRAIL Mt.FUJIのミドルカテゴリーのKAIでは7位入賞、国際レースでは優勝を飾るなどすごいランナーです、これからガンガントップに来るだろうなぁという感じ!

CP1.2 大漁旗(1.0km/3.0km)

さて2日目の序盤は三陸自動車道の裏を走る林道からスタート。この林道の入口にはオリジナル大漁旗が2箇所、4年前みちのく潮風トレイルを通った時のコースと一緒、懐かしい!

この日は女子ペアが飛ばす飛ばす、そこに女子ソロの花さん、男子ペアと続く。男子ソロの方もロードが速い人達にどんどん抜かれる。足が重くてなかなか動きません、無理して心拍上げるよりここは体が動くまで我慢!

CP3 鯨山トレイル入口(5.3km)

鯨山トレイル入口に到着。ここからは、昔からの登山道を蘇らせたルートに。ものすごく綺麗に整備されていてボランティアのみなさまのおかげで気持ちよく走ります。ありがとうございます。

この上りで一気に5人くらいパスして、先行している花さんや男子ペアを追います。

CP4 崩れた東屋(6.3km)

登りの中間地点にある台風で崩壊した東屋を過ぎ、手をついて登るような急登を上がります。

休憩所かなぁ、壊れ過ぎじゃね?w

CP5 山頂案内板(6.8km)

急登で女子ペアを捕まえます、少しづつ体も動き出してきた感じ。

登り切ると絶景が待っていました!

この後は尾根沿いを気持ちよく走りみちのく潮風トレイルに合流!
そこからの登りはかなりきつく、鎖場やロープをつかんで進む場面も多くなってきました。とにかくみちのくのトレイルは0メートルから登らされるので、本当にきつい。しかもとても急です!

CP7 鯨山山頂(9.4km)

今回のレースで最高標高の610mに到達。ここからはリアス海岸の絶景を一望でき、疲れも忘れる瞬間です。

ここでトップの花さんが持たされていたカメラトラブルでしばし足止めの模様、それならまあいいかと自分も写真を撮ってもらったり景色など見つつしばし休憩。

中盤:旅は道連れ!(花さん合流!)

下りのトレイルを気持ちよく走っていると、時々前を行く花さんの背中が見えるようになってきました。でも下りをがんばりすぎると脚なくなるんだよなぁ、なんて思いつつも、後ろからもきっと迫ってきている感じがするので、ここは頑張りどころです。

林道から次のチェックポイントの滝に降りる道が分かりにくく、ここで花さんと合流。そして大きくミスコースwww

CP8 不動滝(13.3km)

こんなとこ降りるの?みたいな道を降りて「浪板不動滝」に到着。

花さん撮影。

写真を撮った後は並走して走りながらしばらく話します。やはり「昨日の60kmは孤独で辛かったよなぁ。」と言う話になり、ここからはペアで走る作戦に、前の男子ペアを力を合わせて追いかけます。やはり2人の方がペースも一定になるし、何よりチェックポイントを見落とさない。地図も協力して見ながら走れるのでかなり負担が減ります。

CP9 浪板ビレッジ(15.7km)

津波で破壊された砂浜を地元の人たちが復活させた浪板ビレッジに到着。ここは東北屈指のサーフスポット、震災後は波の感じが変わってしまったとのことだったけど今はどうなのか。

CP10/A1 吉里吉里フィッシャリーパーク(16.9km)

吉里吉里海岸にあるフィッシャリーパークは、震災後に作られた海の公園です。釣りができるんならしてみたいなーなんて思いながら走っていたら、またまたミスコースw 無理矢理斜面を下って公園を目指します。ここで前を走るペアを発見、しかしまだまだ遠い感じ。頑張りどころです。

CP11 吉里吉里林道入口(18.3km)

半島の反対側へつながる林道の入口に到着。ここからは長い林道の登り、事前に地図を見ていてここは車道を走ろうと思っていたのですが、林道を走って登るように指示されました、近道作戦失敗です。

CP12 蓬莱島(23.2km)


小説「吉里吉里人」の作者・井上ひさしさんが書いた人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとの蓬莱島。4年前は島に渡りましたが今回は島に渡らないこと、とのことだったので遠くから撮影。

CP13 波型屋根ベンチ(25.9km)

ここからは車道を通らず、 港の中を通らせてもらう作戦にしました。何より近いし景色がいいです。定置網を修理している漁師さん達がいたので道を尋ねると港の中の近道を教えてもらえました。地域の人に道を聞いたりするのはOKとのことで、こんなふれあいとても良いと感じました!

震災後に大きく作り変えられた大槌漁港の波型屋根ベンチ。海を眺めることができる場所です。

CP14 旧大槌町役場跡(27.8km) CP15 希望の灯り(29.0km)

震災で町長をはじめ40名の町職員の方々が亡くなられた旧大槌町役場跡に到着。
慰霊の場所に手を合わせ先に進みます、この後は現在の役場の上にある城山公園に設置された「希望の灯り」へ。阪神大震災の慰霊の火が分灯され、燃え続けています。

CP16/A2 大槌駅(29.9km)

とうとうここで先行する男子ペアのお二人を捕まえました!
流石にスピードが落ちたのか? などと一瞬考えましたが、よくよく聞くと「カレーがおいしすぎて、おかわりをしたいので待っている」との事笑。かなり余裕があります。

ここでは名物の鹿カレーを含む4種類のカレーが選べて、それをそれぞれ食べることができます。私は鹿カレーをいただきました!やっぱり食べると元気が出ます。

男子ペアの2人はひたすらカレーを食べているので、私と花さんは先行することに。やっぱり食べると元気が出ます。男子ペアのお二人はひたすらカレーを食べているので笑、私と花さんは先行することにしました。


海と美女。ロードは暑いし、登りはキッツイなー。と思っていると…。

 

後半:旅はさらに道連れ!!(斎藤さんと阿部さん合流)

大槌町から釜石市に入る道は見通しの悪いカーブ、しかも暑い。釜石市に入り、ヘロヘロになって進んでいると,,,。

後ろから男子ペアが!!あまりの絶景にカメラを構えると道をジグザグ、ジャンプジャーンプ!
完全にシンクロする動きに大笑いです!ここでとうとうお二人の紹介!!

この急な坂道で、体力を削るなんて無駄な動き!!笑

お二人は「沼津トライアスロンクラブ」に所属する ベテランランナーです!

斎藤さんは去年のこのレースのソロ優勝者で昨年も今年もULTRA-TRAIL Mt.FUJIの「レジェンドの部」で3位29時間の記録を持っているとのこと、レジェンドの部??ってことは還暦すぎ??若すぎる!!登りでもガンガン走ります、とにかく元気、去年は鎖骨と肋骨6本折ったとのこと、そこからの復活中だとか。やばすぎる人や!

阿部さんは鳥の旅(215km)、富士登山(山頂)、佐渡国際トライアスロンA、アイアンマン南北海道とこの後レースが続くらしい。。。あ、アイアンマン??佐渡A??スイム4kmバイク180kmラン42.195kmのレースじゃないすか、鳥の道も215kmですよ、しかも登山競走まで!「沼津トライアスロンクラブ」のページを見させていただくと彩の国でお馴染みトレニックワールドの矢倉沢往還(160km)の優勝者じゃないっすか!やっぱりやばすぎる人や!

4人でパックになって進むことにします、ここからはさらに4倍!旅は楽しくなりました!

(とか思っていたのも他のお三方の素性をよく知らず(すみません)だったので「すごい速い人たちだなぁ」とか思ってるくらいで気後れせず、頑張ってついていけたのだと思います。)

CP18 復興スタジアム第2駐車場(35.6km)

もう、どこを走っても笑顔笑顔!最高です!!4人で走れることが楽しくてしょうがない!

CP19 鵜住居トレイル入口(36.7km)

ここでもうゴール近くの鵜住居です。ただここからはしばらく鵜住居地区の里山を巡るトレイルを巡ります、ここからがきつかった!鵜住居トレイルを抜け、根浜地区に到着。ここには多くの住宅が並んでいましたが、震災で消失しました。

CP21 宝来館(38.4km)

鵜住居トレイルの2本目は旅館・宝来館の裏山から入りました。この道は津波の時の避難路「いのちの道」と呼ばれています。女将さんからゴール後、お饅頭の差し入れがありました。

CP22 いのちの道(38.9km)

ここ鵜住居の根浜地区は何とか裏山に登り難を逃れたけれど、津波で道がなくなり、孤立してしまった人が多かったそう。そこで鵜住居駅につながる山の中をいのちの道として多くの人が開拓したそうです。しかし普段使わないと道は道でなくってしまうので、今回このレースで多くの人が道を踏み固め、道を「道」にしていきます。

CP23 ラグビー神社(40.3km)とゴール

釜石は「鉄と魚とラグビーのまち」として知られています。被災した学校跡地に造られた釜石鵜住居復興スタジアムの裏にある「ラグビー神社」に到着。 ここでは花さんの お母さんの応援が! お母さんもめっちゃエネルギッシュでガンガン走ります。(次の日はコースとは違う碁石海岸をあちこち走ってきた様子。)さすがULTRA-TRAIL Mt.FUJIを28時間で走るスーパーランナーです。

この日は4人でゴール!昨日の一人でゴールの4倍嬉しかった!
それぞれカテゴリーが違うので明日も頑張って4人でゴールしましょう、と約束しました!

番外編1

この日は釜石に移動して懇親会。明日もまだレースが残っていると言うのにみんなガンガン飲みます。すごいなぁ。自分はビールを1本いただきましたが、身体が痛くそんなに飲めませんでした。ただいっぱい食べたぞ!

番外編2

かなり早くゴールできたので、家族と釜石で合流。イオンの中であちこち遊びます。この手押し車wをおしているときは体が楽でしたが、「抱っこー、抱っこ」となってからはひたすら足を削られることになりました。笑 久しぶりの家族との再会は、心の底から充電が完了したような感じ!

明日は家族が住む大船渡付近を走るので応援に来てくれるそうです。特にBRTに乗る区間ではまだ乗ったことがない2人は乗ってみたいらしく、合流する算段を取りました。うまくいくといいけど。

2日目は釜石に宿泊ではなく、妻の実家に宿泊。子供たちとご飯を食べたりお風呂に入ったりして過ごしました!

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